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登場人物:『暴走機関車とブレーキ役』
⚙️ ロートレク博士 (Dr. Lautrec)
通称:
☕ ミスター・ポンジー (Mr. Ponzi)
役割: ロートレク家の古参執事兼、博士の秘書。
人物: ヴィクトリア朝の紳士そのもの。博士の暴走を諫めつつ、裏では資金繰りや神殿からの苦情処理、さらには「異端審問官へのお茶の出し方」まで完璧にこなす。
本音: 「坊ちゃまの才能は本物です。……使い道さえ間違わなければ」
🧪 研究:『惑星の免疫と、流体の勝利』
ある日の研究所(薄暗い地下室)にて。
ロートレク: 「ポンジー! 見たまえ! 結論が出たぞ! なぜ雨街の『シリカ(半導体)』が、この星ではすぐに焼き切れるのか。 あれは事故じゃない。**『拒絶反応』**だ! 『0』か『1』かで白黒つけたがるあの硬直した石ころ(シリコン)は、曖昧さを愛するこの星(ヤ=ムゥ)の生理に合わないのさ。だから星が磁場という抗体を使って、異物を排除しようとしているんだ!」
ポンジー: 「左様でございますか、坊ちゃま。……して、その『星のご機嫌』を損ねない機械は完成したので?」
ロートレク: 「もちろんさ! 我らが**『流体素子(フルイディクス)』だ! コロイド溶液は、この星の血液だ。これを使えば、計算結果は『0』でも『1』でもない、『ゆらぎ(確率)』**として出力される。 これこそが、カオス(混沌)を計算できる唯一の方法なんだよ!」
💰 ビジネスプラン:『カオスを売る』
ロートレク: 「いいかポンジー。星の外(アクラブやロンディヌ)の連中は、高度な文明を持っているが、弱点がある。 奴らのコンピューターは完璧すぎて、**『予測不能なカオス』**に弱いんだ。株価の大暴落、気象の急変、人の心の移ろい……。 だが、私のマシンならそれが解ける! この『ヤ=ムゥ式演算機』を小型化して星外に輸出すれば、我々は大富豪だ! 神殿の寄付金なんぞ目じゃないぞ!」
ポンジー: 「……なるほど。神殿が独占している『神託』を、家電製品として売り出そうというわけですね。 異端審問官が聞けば、卒倒するか、火刑台の薪を増やしそうなアイデアです」
🏷️ 命名:『コンピューター』に代わる名を
ロートレク: 「だが、名前が問題だ。『コンピューター』なんて雨街の言葉は使いたくない。もっとこう、この機械の『神秘性』と『機能美』を表す、高貴な名前はないか?」
ポンジー: 「ふむ……。この機械は、数式を解くのではなく、混沌の中から『ありうる未来』をすくい上げるもの。 ならば、**『預言者』**を意味する言葉はいかがでしょう?」
案:【プロフェーター (Propheter)】
語源: Prophet(預言者) + -er(~する機械/者)。
ニュアンス:
宗教的響き: ヤ=ムゥの「神託」文化を継承しているように聞こえるため、神殿への言い訳が立つ(「これは計算機ではなく、人工の預言者なのです」)。
機能的響き: 星外の顧客には「確率予測エンジン(Probability Estimator)」として売り込める。
ロートレク: 「『流体預言機 プロフェーター (Fluidic Propheter)』……! いいぞ! 素晴らしい! 『未来を計算する』のではなく、『未来を預言する』機械。 これなら、あの堅物な神官たちも、ハイテク好きの異星人も、両方とも煙に巻ける!」
ポンジー: 「採用していただけて光栄です。 ……では坊ちゃま、その『プロフェーター』の試作機が、先ほどから不吉な紫色の蒸気を噴き出しておりますが、これも『預言』の一種でしょうか?」
ロートレク: 「うわっ!? 冷却弁が! ポンジー、レンチをくれ! いや、逃げろ!」
【決定事項】 この世界における演算機の名称は、**「プロフェーター(預言機)」**とします。
一般モデル: 『卓上型プロフェーター』
用途: 航路計算、株価予測、賭け事の予想。
神殿モデル: 『大預言機(グランド・プロフェーター)』
用途: 国家規模の災害予知(神託)。
さて、ポンジーとロートレク博士の最初の冒険は、どこから始めましょうか?
資金調達: 気難しいパトロン(エズメレイ女史あたり)に、「プロフェーター」を売り込みに行く。
素材調達: 雨街に潜入し、実験に必要な「禁制品(ガラス管や特殊合金)」を密輸する。
実験: 実際にプロフェーターを使って、何か小さな「未来(カオス)」を予測してみる。
どれになさいますか、我が友よ?