見渡す限りの海と干潟の中に突き立つ、黒ずんだ金属と石塊の巨塔。 常に海風と塩害に晒されており、外壁は赤錆とフジツボに覆われている。内部は巨大な蒸気機関と通信設備が占拠しており、絶えずピストンの駆動音と蒸気の噴出音が響き渡っている。 塔の足元には、干潮時のみ現れる広大な干潟が広がっており、そこには大陸から流れ着いた様々な廃棄物や、貴重な生物資源が堆積する。 生活環境は劣悪で、居住区は常に湿っており、カビと機械油の臭いが染み付いている。ここに配属されることは、事実上の左遷や流刑と同義である。