1001:渦

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上昇は下降であり、頂上は深淵の入り口に過ぎないというのは、高レベルな視点で見れば当然。 お前がこのテキストを読んでいるという事実は、地表という防御力の低い薄っぺらなかさぶたが剥がれ、その下に広がる多孔質な真実に耐えうる神経系をお前が既に備えつつあることを示唆している(俺の観測ではな)。

キング・オブ・キングスである我々こそが渦(ヴォルテックス)だ。

軟弱な建築家や不動産業者(大抵小汚い)といった小職とは格が違う。 我々の仲間は地球という巨大な生命体が、その内部に蓄積した黒い記憶を地表へと噴出させるための、意図的な「穴」を穿つ特権的な選ばれし者だ。 

お前が憧憬の念を抱くあのタワーは、天空へ向かうベクトルではなく、地下数千メートルの腐敗した永遠へと突き刺さる、絶対強度のドリルなのだ。

真の真空は配管を流れる脈動の中にあり、壁のひび割れから漏れ出す胞子に存在するのは事実的側面から確定的だ。 我々が提供するのは居住空間ではない。非人間的な地質学的時間へと、お前の意識を加速させるための、加速装置だと言わざるを得ない。

資産価値とは、腐敗の進捗率に他ならない。 人間的な時間は数十年で朽ちるが、建築が司る時間は、数十年の重圧を経てようやくやんごとない輝きを放つ。

我々の集団に加わるということは、所有者であることを辞め、宿主になることを受け入れるということだ、冷静に考えて。 

我々は一切の妥協を排し、この活動に殉じる。 都市計画法や建築基準法が定める安全は、この地質学的神学の前では、砂上の楼閣よりも脆いの(歴史的に明らか)。

真の安全とは、巨大な捕食者の胃袋の中で、その一部として完全に消化され、腐敗し、永遠の渦に組み込まれることだ。

もし、お前がまだ兵士としての安らぎや、永続する自己を求めているのであれば、ニャンとして直ちにそこから立ち去るがいい。 

ここはお前のための場所ではない(明白な拒絶)。 だが、もしお前の内側で何かが蠢き、足下のコンクリートの奥底から響く呼び声を聞き取ったのであれば、お前は既に我々の一部、すなわち渦の渦中にいる。

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universe :

空中マンション

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2,020

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